燐や仲間達は、徐々に学園生活に慣れていきます。
しかし、悪魔の王アマイモンが燐にちょっかいをかけ、燐は思わず悪魔としての力、青い炎を使ってしまいます。そこに現われた上一級祓魔師の霧隠シュラは、アマイモンを撃退します。
しかし、彼女の刃は燐にも迫り――?
漫画「青の祓魔師」3巻のあらすじ
祓魔師の訓練生から候補生にランクアップした燐は、勉強の日々に文句タラタラ。聖騎士を頂点とする祓魔師のヒエラルキーを見て、真ん中ほどに位置する中一級はたいしたことないと、真面目に勉強する中一級祓魔師の雪男にちょっかいをかけます。
早く任務をしたいという燐に、雪男はサタンの火に頼りすぎだ、そのうち魔神の力に全てを支配されると指摘し、口喧嘩はヒートアップしていきます。そこへ、雪男の携帯に仕事の依頼が入ってきました。
雪男と同行してきた燐は使い魔の猫又が暴れているのを目撃します。猫又は主である藤本神父の死を聞いてしまい、制御が外れてしまったそう。
その時、燐の耳に謎の声が聞こえてきました。「うそつき!」そう叫ぶ声は誰のものかわかりません。
猫又――クロを殺処分するという雪男ですが、燐が理由を聞くと、あの猫又は義父藤本神父の使い魔だったからという雪男は、いざという時のために神父から託された「クロを楽にしてやれる薬」を皆に見せます。「おそらくクロを殺す薬」だという雪男は、効果のしれないそれを自分で使う事を伝えます。
あの猫又は、雪男がはじめて聖騎士の藤本神父と行った任務で出会ったため、他の祓魔師は雪男の気持ちをくんでその意思を了解します。その時、また燐の耳に謎のあの声が響いてきました。
声の主は猫又のクロ。それを知り、燐はクロを殺そうとする雪男を止めて自分が説得すると宣言します。
燐は自分が藤本神父の息子である事、彼は死んだことを仕えますが、クロは信じようとせずに燐に襲いかかってきます。しかし、それを頭突きで止めた燐は、「親父が大好きだったんだろ?」「仲直りしようぜ」と手をさしのべます。その燐の姿は、雪男にはあの日の父、藤本神父と重なって見えました。
そして、クロの薬は、クロの好きなマタタビ酒でした。クロは燐の使い魔になり、学園に再び平和が訪れます。
漫画「青の祓魔師」3巻のネタバレ
ネタバレです。燐達|候補生《エスクワイア》は、遊園地で霊の捜索任務にあたることになりました。
そこに現われたのは悪魔の王アマイモン。燐の力を封じている剣、降魔剣を奪い取り、それを抜いてしまいます。悪魔の力を出現させた燐を翻弄するアマイモンですが、自分がコントロール出来なくなった燐の反撃にあいます。その騒ぎにしえみが巻き込まれてしまいますが、とっさに放った燐の炎に助けられます。
そして戦い続けるアマイモンと燐の間に割って入ったのは、上一級祓魔師の霧隠シュラでした。彼女は日本支部の危険因子、燐を調査するために本部から派遣された監察官だったのです。
燐を連行し、彼を保護するメフィストの意思を聞くシュラは、藤本神父もこの件にかんでいることを聞いて、燐の尋問をしようとします。藤本神父の弟子だったというシュラは、燐に剣を向けます。
シュラは本部から、日本支部が抱える秘密がサタンに関わるものだった場合、即時排除を命令されていたのです。
サタンの子を武器として育てる。その藤本神父の意思を聞いていたシュラでしたが、サタンの炎を武器になると盲信していた神父に未だ納得出来ません。
しかし、自分が聖騎士になり、最強の祓魔師になれば、神父が自分を生かしていたのは正しいということだという燐の言葉に、シュラは上への報告を保留にすることにしました。
神父が育てていたのは武器じゃない、息子だというシュラは、楽しそうに笑うのでした。
漫画「青の祓魔師」3巻の感想
燐の祓魔師としての目標がいっそう明確になっていきます。そして祓魔師組織の一端も明らかになり、燐をとりまく状況が見え始めてきました。
上層部から危険視される燐の立場は必ずしも明るいものではないですが、聖騎士を目指すという燐の強い意志に、この現状をはね返してくれそうな強さを感じます。
また、少しずつ学園生活を楽しみはじめ、一体感を出し始めている燐と塾のクラスメイト達に、学園に来るまでの燐の自己否定しがちな生活と比較して、これからはきっと燐は大丈夫だろうと希望を持たせてくれます。
この作品は、少年も、少年時代を忘れてしまった大人達にも、わくわくドキドキを感じさせてくれる大満足の王道少年漫画です。
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