人が人を愛するという事はどのような事なのでしょうか?学生時代のようにただ好きというだけではいけないのが大人の恋愛です。大人になると面倒な感情が入ってきますが、それも大人は楽しむのでしょう。学生時代にはない駆け引きと素直になれない感情があります。
西形まいさんのGAMEは素直になれない二人を描き大人漫画として大人気です。恋愛をゲームのように楽しむことは出来るのでしょうか。
GAME~スーツの隙間~story01のあらすじ
仕事人間の藤井小夜は恋愛より仕事の方が大事なクールビューティーです。恋人と愛し合っている時でも、仕事の電話を優先してしまうほど恋愛よりも仕事なのです。そんな彼女は彼氏に振られてしまいます。
そんな時彼女の会社にクールなイケメン男性桐山僚一が入社してきます。仕事が出来若くして副部長である彼女は桐山の教育係となります。クールに仕事をこなす小夜に桐山はあの手この手で誘惑しますが、小夜には全く通じません。
自宅に戻り昔の彼氏との失敗を思い出す小夜。翌日彼女は会社に出社すると仕事量を増やすように直談判します。そんな彼女の姿を見た桐山は彼女を夕食へと誘います。そしてまた小夜を誘惑します。しかし彼女は動じないのですが桐谷の本当に今までの彼氏がすきだったのですかという問いに大きく動揺してしまいます。
本当に恋愛する事とは
ネタバレです。まず絵にかいたような才色兼備のキャリアウーマン藤井小夜は仕事を優先するがあまり男に恵まれず振られ続けます。そこに現れたのがクールでイケメンの遊び人風の桐山僚一です。彼の教育係に小夜がついた所からこの物語が始まります。
綺麗な先輩小夜にちょっかいを出し続ける桐山。飲みかけのジュースを飲んだり、食事の時にわざと服を汚して自分の部屋へ誘うとするなど、彼はあの手この手で小夜の気を引こうとするのですが彼女は全く動じません。
しかし桐山の服の汚れを落としている時に、桐山の軽い告白に「好きの意味が違い過ぎる」と小夜は言いますが、逆に桐山に「そんなに好きだったんですか」と返され言い返せず動揺する小夜にキスを迫る桐谷に平手打ちをします。
そして夜の街に飛び出し今までの事が走馬灯のように思い出せれ「誰のことも好きじゃなかったんだ」と気づかされ1人とぼとぼ歩くのでした。次の日出社して仕事を懸命にこなしている姿に「あれは女じゃない」と同僚に噂されている事が耳に入り、いつもの事だと彼女は帰路を急ぐのですが、今回は涙が自然に出てきます。雨の中立ち尽くしなく彼女にすっと傘を差し出したのは桐山でした。
感想
大人の恋愛漫画でした。特に女性向けの漫画という感じで女性視線で描かれ、ある年齢を超えた女性の苦悩がリアルに描かれています。ここまで仕事人間も珍しいかもしれませんが、女性で仕事を有能にこなす事で起こる弊害が小夜に凝縮されているようです。
そしてここに絡む桐山という遊び人の年下イケメン。小夜の年上と上司としてのプライドは無視して彼は手ごわい彼女にアタックし続けます。彼の行動や言動に動揺しつつも彼女は阻み続けるのですが、彼の部屋までついていく所は小夜の心境の変化(恋愛に対して)が見て取れます。
学生では分かりえない大人の事情と駆け引きをうまく、センス良く描いているこの漫画は女性向けとはいえ男性でもはまりそうです。初々しいラブストーリーもいいですがこのような大人の駆け引きを交えたラブストーリーも面白いです。画も都会的な感じで格好良く描かれているのでさらっと読めます。
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