燐は祓魔塾で、祓魔師になるための勉強を始めました。しかし、この塾の生徒はくせ者揃い。
喧嘩や共闘の果てに、彼らは仲間としての絆を育んでいきます。
漫画「青の祓魔師」2巻のあらすじ
燐は祓魔師になるための学び舎、祓魔塾に入りましたが、勉強が苦手な燐は、授業中も居眠りばかり。
そのため、塾の同級生勝呂竜士に不真面目だと思われてしまい、真面目な竜士に罵倒されて喧嘩をしてしまいます。その後も何かと角を突き合わせる二人に、クラスメイトはあきれ顔。
竜士の目標は、サタンを倒すこと。サタンの引き起こした聖職者の大量虐殺、通称「青い夜」によって、竜士の実家の寺の和尚達は青い火をふきながら死んでゆき、寺は祟り寺と呼ばれるようになったのです。
寺をこのままにはしておけない、サタンを倒して寺を立て直すと決めた竜士は、野望を笑われながら本気で夢に向かって取り組んできました。そのため、意識が低いようにしかみえない燐が目障りだったのです。
意識が高いと証明するために、訓練で使われる蝦蟇に襲われずにさわって帰ってこられたら、勝ちだと竜士は燐に言い放ちます。蝦蟇は見た者の感情を読み取り、動揺したら襲いかかってくる悪魔です。無事戻ってきたら覚悟を決めている証拠になると、竜士は燐をけしかけますが、燐は相手にしません。
戦わない燐に怒り、竜士は自分のサタンを倒すという覚悟を見せるために蝦蟇をさわりに行きます。しかし、野望を笑われてしまい、竜士は動揺してしまいます。竜士に襲いかかる蝦蟇を、燐は身を呈して助けました。
サタンを倒すのは俺だ、という燐を竜士は認め、お礼を言います。燐は、この事をきっかけに少しだけ竜士と仲良くなることが出来ました。
漫画「青の祓魔師」2巻のネタバレ
ネタバレです。夏休み前の候補生《エスクワイア》認定試験に向けて、強化合宿が開催されました。合宿参加の有無と、希望の称号を選び、提出する必要がありますが、5つの称号を前に燐は思案顔。騎士、竜騎士、手騎士、詠唱騎士、医工騎士、どれかひとつの称号を取得すれば祓魔師になれると聞き、燐は刀剣で戦う騎士を希望します。
燐のクラスメイトである杜山しえみは、燐が楽しそうに男子と話しているのを見て、仲の良い燐にいつまでもくっつくのをやめて、新しく友達を作ろうと決心します。
そして、悪魔を呼びだす印章術の授業中、巫女の血筋である神木出雲と、薬草に詳しく緑男《グリーンマン》を召喚出来たしえみは、悪魔を操る手騎士の才能を褒められます。しえみは、白狐を召喚出来た出雲を尊敬し、友達になってくれるように頼みます。
出雲はそれを了承し、出雲としえみは友達ということになりますが、実態は、しえみは出雲のパシリにされてしまっていました。
出雲の友達の朴は出雲や周りの人間の様子を見ていましたが、才能のない自分は塾をやめようと思っていることと、出雲はしえみにひどいと指摘します。昔からの友達の朴が離れていきそうな事に出雲は動揺しますが、そんな時、悪魔が朴に襲いかかりました。
動揺を引きずったままで白狐を召喚した出雲は、心の有様をとがめられ、逆に白狐に襲いかかられそうになってしまいます。そこを助けたのは燐でした。
駆けつけたしえみは、倒れた朴を呼びだした緑男で手当てし、朴は助かります。友達の一大事に何も出来なかった自分に、出雲はショックを受け、涙が止まりませんでした。
後日、泣いていたことを誰にも言わないように燐に口止めし、出雲は助けてくれたことをぶっきらぼうに感謝するのでした。
漫画「青の祓魔師」2巻の感想
学園に入った燐が、仲間と出会い、協調していきます。皆それぞれに事情があり、個性の強い面々は最初はまとまりがありませんでしたが、徐々にチームワークを身につけていきます。
燐が体をはってクラスメイト達を助けるのは、まさにヒーローといった爽快感があります。
そして、内気な少女しえみが、自分に自信がなかった過去から脱却しようと、友達を積極的に作ろうとしたり、そのために奮闘するのが、見ていて応援したくなる健気さです。
不器用な彼らが自分達なりの頑張りで、仲間達をわかりあい、自分の居場所を作っていく様子は、微笑ましくもなり、彼らの過去と重ね合わせて良かったねと感動がこみ上げてきます。
そんな彼らの成長と、思惑ありげな大人達の影の暗躍に、期待と不安が高まりつつ、次回の展開が見逃せません。
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