天使恵(あまつかめぐみ)、15歳高校1年。絶世の美少女で、周囲は恵を舞い降りた天使(てんし)と呼びます。
しかし、恵は9歳の時、魔法の本から現れた魔法使いによって男から女へと変身させられたのでした。
以来、女として生きることになってしまった恵。誰も知る人のいない高校へ、事情を知る幼馴染のミキと共に入学したのでした。
「天使な小生意気」1巻のあらすじ
絶世の美少女の入学に沸き立つクラスメイトたち。なかなか声をかけることすらできないクラスの男子。勇気をもって話しかけたひとりの男子は、隣の席の蘇我という男には気を付けたほうがいいと言います。
県外まで名が通っているワルだというのです。そして、現れた蘇我という男子生徒は、なんと、今朝恵がぶちのめしてきた男だったのです。
今朝、女の子を振って泣かせて、その場を見た恵が我慢できずに蹴とばしたのでした。そんな男と席が隣になってしまった恵の学校生活は、どうなってしまうのでしょう。
「天使な小生意気」1巻のネタバレ
どうしても男の癖が抜けない恵。ミキは、女になってしまった恵を世界一の女の子にしようと日々アドバイスするのです。しかし、中身は男のままの恵、言いよってくる男たちにウンザリです。
蘇我は美人で恐ろしく喧嘩が強い恵が気に入りません。
しかしクラスメイトたちは、男女ともそんな恵に憧れのまなざしを向けるのでした。蘇我が恵を目の敵にするほど、クラスの男子たちは恵を守ろうと必死になります。
しかし、守られるほどのこともなく、ことごとく蘇我を叩きのめす恵。いつしか、蘇我はそんな恵に恋をしてしまうのでした。
恵を見かければ想いを口にし続ける蘇我。最初は蘇我が怖くて遠巻きに見ていた男子たちは、そんな蘇我に親近感が沸き、行動を共にするようになります。
ある日の帰り、恵の後をつけた蘇我たちが見たものは、恐ろしいほどの豪邸でした。そこで、恵から女になったいきさつを聞きますが、にわかには受け入れられない内容です。
しかし、蘇我だけは恵を信じようとするのでした。
恵が男になろうとするのなら、自分は女になると言い出す蘇我。無茶苦茶なことをする蘇我を、恵は憎めないのでした。
言葉遣いが悪く、言いたいことを言う恵に、小林という男子生徒が君はそんなに偉いのか、と言います。恵に対して、そんなことを言った男は初めてなことに、そばにいたミキは驚くのでした。
感想
男が女に、魔法使いによって変えられる・・・という突拍子もない内容ですが、恵が可愛いのです。そして、常にそばにいるミキも、恵が大好きだということが手に取るようにわかり、とても微笑ましいです。
女として過ごしてきた時間が長くなるほど、男と女の狭間に存在する恵。理想の男、理想の女というものが、頭の中でごちゃごちゃになってきてしまっているんですね。
恵をこれ以上巻き込まないために、過去喧嘩してきた男たちへ頭を下げ続ける蘇我は、とても男らしいですね。男らしさとは何なのか、というところも描かれているようです。
男に戻ろうと思い始めた恵。できないだろうと思いつつも、本来の自分を取り戻す努力が始まります。
この記事へのコメントはありません。