思っている事を伝えるのは難しい事です。今まで自分の中に言いたいことを閉じ込めてしまっていたつばさは、周りの人を見ながら、言葉で伝える事の大切さを知っていきます。
そして、大介が先輩の怪我でベンチ入りすることになりました。そんな大介を、つばさはやっと自分が応援する番が来たと、トランペットで精一杯応援します。
「青空エール」3巻のあらすじ
演奏会で水島に吹いていなかったことを指摘され、つばさは先輩達にそれを告白して謝罪します。先輩にしかられながらも、許して受け入れてもらえたつばさは、成長しようと決心します。
そして、野球部は順調に勝ち進み、つばさは念願の野球部の応援曲を練習します。そんな中大介は、先輩が怪我のためベンチ入りできることになりました。決勝に残った野球部のため、全校応援が決まります。
つばさは吹奏楽部として応援曲を吹くことになりますが、大介のことで頭がいっぱいです。何回も励ましてもらってるつばさは、メールをしようかと思いますが、黙って練習を頑張る大介を見て、自分の中でそっと応援をすることにしました。
しかし、大介を見ていたため最後のバスに乗り遅れたつばさは、親に迎えに来てもらうことにします。そこに偶然通りかかった大介と話すうちに、先輩の怪我でベンチ入りしたことをひけらかさない大介に、自分の音を届けることを宣言します。
そして決勝当日。いつも大介にはげましてもらっていたつばさは、自分が大介を応援する番になったことをかみしめるのでした。
「青空エール」3巻のネタバレ
ネタバレです。怪我をして入院していた吹奏楽部の副顧問、真木が復帰してきました。現役の時はトランペットだったという彼女は、つばさの練習を指導してくれます。真木にアドバイスを受け、つばさは野球部の応援曲を何度も練習しますが、音が小さいと言われてせっかくの野球部の応援曲も、いまいち気分がもりあがりません。
しかし大介がベンチ入りするのを知って、自分の音を大介まで届けることを誓います。
そして試合当日、つばさは白翔の吹奏楽部員として大介の試合を応援します。演奏に忙しくて試合は全然見る暇がありませんでしたが、試合は0対0のままエラーが続いて流れがよくありません。そして、怪我をした先輩に代わり、大介がキャッチャーに入ります。しかし惜しくも大介達、白翔高校は負けてしまいました。
つばさはしゃがみこむ大介を見て、思わずトランペットを演奏してしまい、禁止されていた個人行動に走ってしまいます。先輩に睨まれ、顧問にはキツく注意されてしまいます。
スタンドプレーをした理由を聞かれたつばさは、自分が大介に恋愛感情を持っていることを自覚します。
その後、自分のミスで負けたと泣きながら自分を責める大介に、つばさは泣くことしか出来ません。ただ大介の手をつかむつばさは、自分の気持ちとどう向き合っていくのでしょうか。
「青空エール」3巻の感想
つばさが、ついに吹奏楽部として大介の応援をすることができ、そして自分が大介を好きだと気づきました。
スタンドプレーは集団行動を乱す行いですが、ずっと応援をしてくれた大介が落ち込む様子を見て、思わず励ますために吹いてしまったつばさの気持ちも共感出来ます。
まだ吹奏楽部員としても、大介とのことも、悩み戸惑い、失敗ばかりのつばさですが、自分の気持ちを自覚したことによって、さらなる成長と動きが期待出来ます。
大介の気持ちは未知数ですが、お互いを励まし合い、傷つきながら成長していく2人に、明るい未来があるようにと願わずにいられません。
さわやかで不器用で、一途に頑張り続ける彼らの青春を、これからも見守っていきたいです。
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