人が生きていくには困難や乗り越えないといけない事があります。それがどんな辛い事でも乗り越えないと人は成長しません。それは人には理解できない辛い事もあるかもしれませんし、共感される事もあるかもしれません。
「風夏」では碧井の父が秋月を殺した人という事実は優には耐えがたい事実だったかもしれません。しかしこの苦悩を乗り越えないといけません。
「風夏」12巻のあらすじ
優は碧井の父が秋月風夏を事故に合わせた犯人だと知り大変複雑な心境でした。それは碧井も同様で彼女はその事で優達の前から姿を消しました。そして二人でやっていたバイトも止めてしまいます。
そしてバイトの帰り道ふと碧井の事を思い出し夢中で走ると天谷社長の所に行き、碧井の実家の場所を尋ねます。そして列車に飛び乗りそのまま碧井の住んでいた町へと向かいます。
碧井の住んでいる町であてもなく歩いていると彼女の昔のバンド仲間と会います。彼等から帰ってきた状況などを聞きます。そして元メンバーから彼女をそっとして欲しいと言われます。しかし納得がいかない優は碧井の実家の前に立っていました。
困惑する運命と新たな旅立ち
ネタバレです。碧井の父が秋月風夏を事故の犯人である事は優にとっては衝撃的でしたが、碧井を想う気持ちが優を動かします。そして碧井の住んでいる町に着いた彼を待っていたのは辛い現実でした。
彼女の元メンバーはそっとして欲しいと碧井とは会わずに帰って欲しいといいました。それは彼女は仲間だからと言われ複雑な感情が優に芽生えます。
しかし碧井がフェスの時に歌う事で誰かの心を救う事ができたら秋月への償いとなると、そしてそれが出来るメンバーが優達だったのです。しかし元メンバーの彼等は優に対して優の存在が「アイツを傷つける刃物にしかならないんだ」と告げます。
しかし碧井への気持ちやバンドへの思いが気持ちを動かし彼女の家の前に立ちます。そんな彼の前に突然父親が現れ話をします。色々な感情が渦巻きながらも父親と話します。父親は悪びれる事もなく素直に罪を一生かけても償うと話します。
しかし碧井は関係がないと続け、彼女は東京でのバンド生活が楽しく帰ってきたのは才能がないからだと父には話していました。しかし優は彼女は才能のあるアーティストだと話します。そこで父はなぜ娘が音楽を辞めたのか探りました。そんな時碧井風夏が帰ってきました。
感想
今回の風夏は少し重いテーマから入りました。この漫画の展開では離れられない二人の風夏の関係性と今後の展開を左右させる話になります。秋月風夏を前回のフェスで忘れるまではいかないですが、想い出へと変えられそうな時にこの展開は少し残酷なようですが秋月風夏が死んだ時点でここまでの状況を考えていたのでしょうか。結構凝った展開に感心します。
しかし彼女と話しもう一度バンド復帰して新しい出発となりますが、また問題が発生します。事務所の存続が危ういという展開が待っています。それも原因が優達が「The Fallen Moon」から「Blue Wells」に変わったからという自己都合な原因にもへこたれる事なく前向きに取り組みます。
恋愛模様もコメディータッチが入りながらも、しっかりと決める所は決めるというメリハリの利いた展開に胸キュンな場面がより引き立ちます。そして恒例の沙羅と那智のコント仕立ての展開も安定した面白さがあります。
今後はバンドとしての活動がメインになりながらも恋愛模様がどのように絡むのか楽しみです。そして最後に合ったバンドの女性知沙はどのように絡むのか新しいトラブルメーカーなのか幸運の女神か楽しみです。
この記事へのコメントはありません。