ひとつの騒動が片付いた後は、大嵐がやってきました。
葵を一途に慕う、小悪魔ワンコ系年下男子の小嶺翔太が現われ、柊聖と葵の間に大きな変化をおこします。
「L・DK」2巻のあらすじ
柊聖に泣きながら抱きついた美女は、柊聖の姉でした。彼氏と別れたので、柊聖と暮らそうと思ったという姉の提案を、柊聖は断ります。
なぜ家を出たのかという姉に、柊聖は黙り込んだままでした。葵は、思わず姉に、わたしたちつきあってると嘘をついてしまいます。
嘘は、最初は信じてもらえませんでしたが、話をあわせてつきあって一緒に住んでいるという柊聖に、姉はつきあっているか納得できるまで帰らないと宣言します。
恋人のふりをする2人ですが、柊聖のあおりで葵はベタベタせざるを得なくなったり、避妊具を買わざるを得なくなったり、いいように遊ばれてしまいます。
そしてついに、葵は柊聖とひとつの布団で寝ざるを得ないはめになってしまいます。葵は押し倒されて体を触られるも、演技だと思おうとしますが、きわどい部分に触れそうになるにいたって、思わず全力で抵抗してしまいます。
その様子に、姉は柊聖と葵がつきあってると全く信じられない様子で、キス出来るかと聞いてきます。柊聖はキスしようとするも、震える葵を見て、つきあっていないと本当の事をバラします。しかし柊聖は、なら一緒に暮らそうという姉を断り「俺がこのヒトと一緒にいたいから」とはっきり言います。
突然の柊聖の宣言ですが、彼の真意は? 葵はこの言葉をどう受け止めるのでしょうか。
「L・DK」2巻のネタバレ
ネタバレです。柊聖の姉は、葵に中途半端な気持ちで柊聖に踏み込まないように言います。「あのコは傷ついているの。昔つらい恋をしたから」という姉の一言は、今の柊聖の影を解き明かす重要なヒントになりそうです。
また、葵に接近する美少年が登場します。ひとつ年下の彼の名は、小嶺翔太。葵と入学前の文化祭で会って、ずっと憧れていたという彼は、柊聖の中学の時のバスケ部の後輩でもありました。
ぐいぐい来る翔太に、戸惑う葵でしたが、その様子を柊聖が見ていました。平然としている柊聖に葵は苛つき、翔太はそれを見て、気持ちの見えない柊聖よりずっと葵を想っていると告白、キスをしようとしますが、柊聖に邪魔をされます。
その柊聖に、葵をどう思っているのか、桜月さんはどうしたのかと翔太は問います。また、翔太は葵にあきらめない宣言をして、その場を後にします。
桜月の名を聞き、桜月は誰なのか、桜月が好きなのか、葵は疑問を柊聖にぶつけます。動揺の余り、からかってばかりで迷惑だと思わず口に出た葵の言葉を聞いて、柊聖は「悪かったな」と荷物をまとめ、部屋を出て行ってしまいます。
ガランとした部屋に鳴り響くインターホンに、葵は柊聖だと勘違いしますが、そこにいたのは翔太でした。僕を拾ってくれませんかと押しかけ宣言をする翔太を、葵は断りますが、柊聖と同居していた事を見られていたため、それを秘密にするのと引き替えに翔太を部屋に置く事になってしまいます。
相変わらずぐいぐい来る翔太に翻弄される葵ですが、ある日、柊聖の部屋の前に美女がいるのを見てしまいました。彼女――桜月は、柊聖の兄と結婚したと言います。桜月は柊聖の中学時代のOBで柊聖の彼女であり、バスケ部公認の仲でしたが、徐々に離れて別れたといいます。
その話をした翔太は、柊聖は桜月を忘れていない、自分の方が葵を幸せに出来ると伝えますが、葵はそれを断り、隣で何か壊れる大きな音を聞いて、柊聖に何かあったのだと、柊聖の元へ行きます。しかし柊聖は桜月と兄の事はもうおわったことだとして、葵が自分を迷惑だというのがムカついたと言い、世話になったお礼だとネックレスを葵に贈ります。
そんな2人を冷やかし、長期戦でいくと、あきらめた様子のない翔太。そして葵はついに、柊聖の事が好きだと自覚するのでした。
「L・DK」2巻の感想
謎めいた柊聖の過去が、少しだけ判明します。桜月は柊聖の元彼女で、別れた後、柊聖の兄と結婚しました。そこまでの経緯は不明ですが、そのいきさつは、柊聖の現在の恋愛観に大きな影を及ぼしているようです。
そして、少女漫画の王道、三角関係の始まりです。小嶺翔太は、何を考えてるかわからない柊聖と対照的に、最初からはっきり気持ちを伝え、一途に葵に恋する男子です。
あまりにストレートで積極的なので小悪魔にも見える彼は、年下系やワンコ系好きな方ならツボではないでしょうか。
まだまだつかめない柊聖ですが、葵は今巻で自分の気持ちを受け入れました。同居は続行する模様で、これからの2人の進展に期待が高まります。
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