高校2年生の森屋小町は、生徒会副会長。生徒会長で同学年の蓮見朔矢に恋する少女です。朔矢は、容姿端麗成績優秀、しかも理事長の息子。
優しくてみんなの人気者の朔矢の少しでも近くに居たくて生徒会に参加したものの・・・
次々暴かれていく朔矢の実態に小町は愕然とするのです。
「会長様がフィアンセで」1巻のあらすじ
校内放送で呼び出された小町。理事長室で待ち受けていたのは、理事長のほか、小町の両親と朔矢。不審に思っていると、突然朔矢からプロポーズされた小町。
18歳になったら結婚しなければいけないという朔矢の家系。理事長は卒業後に籍を入れればいいから、婚約し一緒に住むよう小町に告げるのでした。
玉の輿に大喜びする両親、そして好きだからプロポーズしたという朔矢の言葉に有頂天になった小町は、プロポーズを受けるのでした。
ふたりのマンションへ着くなり、朔矢は態度を豹変させます。誰にでも優しい生徒会長の片りんはどこにも無く、冷たい目で体を求めてくる朔矢に、小町は愕然とします。好きだという言葉も嘘だといい、女なんて跡継ぎさえ生んでくれれば誰でもいいという朔矢。
学校ではいつも通りの朔矢の態度に、小町は翻弄されるのでした。
「会長様がフィアンセで」1巻のネタバレ
実はドSで、ただ外ヅラがいいだけだった朔矢のフィアンセとなってしまった小町。しかし、玉の輿に喜ぶ両親のもとに帰るわけにもいかず、だからといって連日体を求めてこないまでも、キスを欠かさない朔矢から逃れることにも苦労します。
文化祭用に小町は生徒会でのハロウィンコスプレライブを企画します。朔矢により、露出度の高いバニー姿を強いられることになった小町。そんな小町の姿に見惚れた生徒会会計の佐田は、小町に交際を申し込み、それを朔矢は物陰から見ていたのでした。
告白され、気もそぞろになっている小町に、朔矢は突然体を求めます。しかし、泣き出す小町に、お前はもう俺のものだと言い残し、それ以上は何もせず立ち去るのでした。
理事長にふたりの生活を尋ねられ、反発する小町。しかし朔矢の父である理事長は、婚約者として小町を選んだのは朔矢本人で、いまの冷たい行動も小町の愛情を試しているだけだと言います。
そして、朔矢は小町のことがちゃんと好きだから、と小町に言うのでした。
高熱を出し寝込んだ小町を看病する朔矢。熱にうかされた小町は、自分のことを好きになってほしいと言い、そんな小町に朔矢は初めて小町に好きだと言うのでした。
感想
大好きだったひとからの突然のプロポーズが、日々の生活の全てを変えることになってしまった小町。純粋に朔矢のことが大好きだっただけに、あまりの変貌に戸惑ってしまっても仕方ないことですよね。
朔矢もまた、ドSはドSでも、素直になれない照れ隠しが入ってるのかもしれませんよね。佐田の告白にヤキモチから小町に迫ってみたり、ドS的な行動で自分を保っていたのかもしれないですね。
怪我の功名というか熱の功名で、お互いの気持ちを確認できた小町と朔矢。学校でこのことを知ってしまったのは佐田ひとり。しかし、巧妙な朔矢は、すっかり佐田を味方につけるあたりはさすがです。
これからの高校生活、会長の朔矢との日々はどう変化していくのでしょう。楽しみですね。
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