幼いころ、別々に育った双子の亜蝶と花奈。祖母の元で育った地味な亜蝶と、都会の親元で育った明るく人気者の花奈は、見た目も性格も正反対です。
祖母が歳をとり、親元に戻った亜蝶ですが、花奈と共にいることで、コンプレックスは募っていくのでした。
「パピヨン-花と蝶-」1巻のあらすじ
同じ高校に通う亜蝶と花奈。高校でも可愛い花奈は人気者で、男子生徒との噂も絶えない花奈。同じクラスには、亜蝶の幼馴染の小池流星がいます。流星は帰省組で、田舎にいるころ毎年夏になると一緒に遊んでいました。
ずっと流星が好きな亜蝶ですが、想いを伝えることができません。
スクールカウンセラーの颯人に、本気で願えば望みは叶うと言われた亜蝶は、流星との恋を叶えたいと本気で思い始めます。
幼いころ一緒に遊んでいたのが亜蝶だとようやく気付いた流星。流星は、男子から人気の花奈のことは派手で苦手だと言い、亜蝶のほうが和むと言ってくれます。しかし、それを聞いていた花奈は、自分をアピールしつつ、流星へ近付いていくのでした。
「パピヨン-花と蝶-」1巻のネタバレ
流星と共に祖母のお見舞いへ行こうとしていた亜蝶、途中で偶然を装った花奈と会います。同じようなコーディネイトをし、何かと張り合う花奈。手土産ひとつ買うことにも張り合い、亜蝶は悔しくて仕方ありません。
人懐っこく明るい花奈に、流星は今まで持っていた花奈とイメージが違うことに驚きます。
途中で流星と花奈と別れ、お見舞いに行くことをやめた亜蝶。帰宅した花奈は、流星と付き合うことにしたと亜蝶に告げるのでした。
ある日、クラスメイトたちに流星のことが好きだとばれてしまった亜蝶。流星と共に写った写真に「私たち付き合ってます」と落書きしたものを見られてしまったのでした。
みんなに大笑いされ、屋上へと駆け出す亜蝶。飛び降りようとしたところを止めに来たのは颯人でした。颯人は、夢は周知されたほうが実現しやすいと話し、みんなにバレたのはいいことなのだと言います。
そして、応援者が現れてくると言うのでした。
みんなにからかわれる中、明治が亜蝶のことを見直したと言い、応援者として現れます。明治のグループと仲良くなった亜蝶は、彼女らの協力でオシャレにも目覚め、どんどん美しく変貌していくのでした。
感想
双子だからこその嫉妬や妬みというものはあるのでしょうね。コンプレックスがある場合、顕著に表れてしまうのかもしれません。
田舎で地味に育った亜蝶にとって、都会のイメージそのままで美しく華やかな花奈は、憎くもあり憧れでもあるのかもしれませんね。花奈にしても、ちやほやされて過ごしてきただけに、流星が自分ではなく亜蝶を選ぶことだけは阻止したいのでしょう。
颯人は、亜蝶の夢を叶えるため、亜蝶の引っ込み思案な性格を変えるため、なにかとアドバイスしてくれています。その言葉のひとつひとつが、亜蝶に勇気をくれているようです。言葉の力というのは、思った以上に大きいようです。
亜蝶が、花奈のように輝ける日が来るのもそう遠くないかもしれませんね。
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