橘めい。彼氏どころか友達いない歴16年の16歳。存在感も薄く、幼いころから友達だと思っていた子からも裏切られ続け、いまでは誰とも親しくならず、誰とも話さない学校生活を送っているのでした。
そんなめいが、人と関わり世界が広がっていくストーリーです。
「好きっていいなよ。」1巻のあらすじ
黒沢大和は、女子の人気も高く、友達も多い人気者。黒沢が友人の中西と歩いていたところ、中西は面白いからとめいを突き飛ばし転ばせますが、めいは睨むだけで何も言わずその場を立ち去ります。
それを見ていた黒沢は、他の媚び売る女子との違いに、めいに対し興味を抱くのでした。
その後、またしても階段でめいにちょっかいを出す中西。怒っためいは、後ろにいた黒沢に振り向きざま回し蹴りをくらわせるのでした。ますますめいに興味を持った黒沢は、携帯番号をめいに手渡します。
夜道で、アルバイト先によく来る男性客に後をつけられていることに気付いためい。怖くなって家に電話したものの誰も出ず、困り果てて黒沢に助けを求めます。駆け付けた黒沢は、その男の前でめいにキスし追い払いますが、それがめいにとってのファーストキスだったのでした。
「好きっていいなよ。」1巻のネタバレ
学校一モテ男の黒沢とキスしてしまっためい。今まで友達すらいなかっためいにとっては一大事です。そして、黒沢の仲間たちからも声をかけられるようになり、ある日あさみからカラオケに誘われます。
あさみはとても可愛らしく、大和が好きなのに振り向いてもらえないと話します。あさみから、大和の初恋の相手がほかのクラスにいると聞いためいは、気が気ではありませんでした。
その初恋の相手である新井のことを、それとなく黒沢に聞いてみたものの、黒沢は今は何とも思っていないという反応です。
黒沢が新井らと遊びに行くと知っためいは、居てもたってもいられず、近くまで駆け付けます。新井にふたりっきりになろうと誘われた黒沢ですが、それを無視し外に出ると、そこにめいが居るのをみつけます。
めいが新井を意識していることが可愛くて仕方のない黒沢は、めいに本気のキスをします。めいに、初めての彼氏ができた瞬間なのでした。
めいをいつもからかい、天敵のような中西は、あさみのことが好きでもいつも空回りです。なにを言っても裏目に出てあさみを怒らせてばかりの中西に、かっこつけずに素直にぶつかることをすすめるめい。
めいの言葉のおかげで、中西とあさみは付き合うことになったのでした。
黒沢の彼女となり、黒沢がかつて友人関係で悩んでいたことなども打ち明けられためい。人を信じること、関わることに、前向きになろうと決意します。
感想
めいは、黒沢はもちろん、あさみや中西らによって、どんどん前向きな女の子に成長していっていますね。
殻に籠ってばかりだっためいが、ひとり、またひとりと関わる人が増えるたびに、その殻を破っていっているのが見て取れます。
そして、そんな強さに惹かれる黒沢。学校一のモテ男は、とても一途な人間のようです。めいの芯の強さは、あさみや中西の心も溶かし、存在感の薄かっためいでしたがみんなのなかにちゃんと存在するようになったことが嬉しいですね。
誰にからかわれても立ち向かっていき、あさみの陰口を言う女子にも立ち向かっていき怪我をし、そんな正義感の強いめいだから、黒沢の目にとまったのでしょうね。
これからどんどん素敵な女の子に変貌していくめいを見るのが楽しみです。
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