大工の父を持つカンナ。カンナの家に、ある日突然イケメンの見習い大工が同居することになります。
イケメンはイケメンでも、少々風変わりな青年。大工道具をこよなく愛し、ひとり部屋で語り掛けている様子に、カンナは少々引き気味です。
しかし、年頃の男女が同居ということで、ハラハラのラブストーリーです。
「カンナとでっち」1巻のあらすじ
カンナの通う高校は、昼間は普通科の授業が、夜は夜間部の生徒が学んでいます。ある日、金槌を持った夜間部の男子生徒とぶつかってしまったカンナ。持っていた金槌に怯え、走って帰宅するのでした。
しかし、翌朝、家にその男子生徒が現れます。
カンナの父を師と仰ぐ相場勝仁と名乗るこの男子は、住み込みの大工見習だったのです。いきなりカンナを呼び捨てにしてきたり、なれなれしい態度に戸惑うカンナでしたが、学校帰りに父と勝仁が働く現場を目撃し、真面目に仕事に取り組む姿に見直すのでした。
施設で幼少期を過ごした勝仁は、知り合ったカンナの父の働く姿に憧れ、カンナの父の下で働くことになったのでした。そして、共に過ごすうちに、少しずつカンナの心に勝仁が入り込んでくるのでした。
「カンナとでっち」1巻のネタバレ
一人前になるまで恋愛は禁止、恋人は可愛い道具というカンナの父と約束している勝仁。そんな中、カンナの父と勝仁は、カンナの通う学校から改装工事を請け負います。勝仁のイケメンぶりに、女子たちは大騒ぎです。
楽しそうに働く勝仁の姿を毎日間近で見られることが嬉しいカンナ。
雨に打たれ熱を出した勝仁は、施設に居た頃には熱を出すと一人隔離されていたことをカンナに話します。今、同じ状態なのに看病してくれる人がいるという幸せを実感します。
改装も終わり、勝仁の元へ以前いた施設から一通の手紙が舞い込みます。庭に遊具を作ってほしいという以来でした。喜んで引き受けることにした勝仁。その施設でカンナは、以前の勝仁の様子を聞かされます。
全く笑わない子だったのに、カンナの父と出会い、初めて笑顔になれたこと。いつも笑顔の勝仁に、そんな過去があったことを知り、カンナは泣き崩れるのでした。
カンナの祖父の家の手入れをしに行き、カンナの祖父からも気に入られた勝仁。そんな勝仁を笑顔で見守るカンナです。しかし、猫のいたずらにより、つい唇が触れ合ってしまったふたり。
カンナのファーストキスは、どう展開していくのでしょうか。
感想
見習い大工と、親方の娘との恋物語ですね。
暗い過去を持ちながらも、明るく前向きに生きようとする勝仁に心惹かれていくカンナですが、父の厳しい監視下の元、いくら同居しているといっても、簡単に進展は難しそうですね。
明るい勝仁は、親方夫妻にも親方の父にも可愛がられ、自分の道を切り開いているようです。
そんな勝仁についつい目が行ってしまうカンナ。勝仁が施設に泊まりに行ってしまった夜などは、家が広く感じてしまったようで、勝仁の存在の大きさを認識してしまったようですね。
まるで事故のようなカンナと勝仁のキスも、二人の関係を近付けさせるものになってくれるでしょうか。そうなることを期待しつつ、展開が楽しみです。
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