運命の恋に憧れる高校1年の理緒。
男子の憧れの的である青女に通いながらも、いまだに彼氏ができたことはありません。
合コンで知り合った男の子に、初めて「かわいい」と言われ夏休みの進展に期待してしまうのでした。
「青Ao-Natsu夏」1巻のあらすじ
出会いを求め、理緒たちは夏休みには合コン祭りの計画をしていたのに、母親の都合で夏休みいっぱい祖母の家へ行くことになってしまった理緒と弟の颯太。40日間という長い夏休み、友達に全く会えない寂しさを抱えながら田舎の祖母の家へ向かいます。
蕎麦屋を営む祖母。店前で、瓶のジュースを誤って割ってしまった理緒、配達に来ていた酒屋の男の子は笑顔で許してくれるのでした。
祖母の手伝いで、近くのポストまで郵便を出しに行った理緒は、偶然さっきの男の子に会います。素手でセミ取りをする理緒に、親近感を持った男の子は、魚のいる場所なども教え、その優しさに理緒は運命を感じてしまいます。
しかし、理緒が成瀬そば店の孫であることを知った男の子は、祖母を一人放っておいて最悪だと理緒に冷たく言い放つのでした。
「青Ao-Natsu夏」1巻のネタバレ
男の子の名前は、泉吟蔵。祖母の店に配達に来る酒屋「泉屋」の息子でした。吟蔵は、一人暮らしをしている理緒の祖母を案じ、いろいろと手伝ったり世話を焼いてくれている高3の男の子でした。
離れて暮らす理緒より、まるで本物の孫のように可愛がられている吟蔵。理緒はかすかに嫉妬してしまいます。そして、まるで祖母を巡るライバルのようになってしまうのでした。
そして喧嘩になり祖母の家を飛び出した理緒は、道に迷ってしまいます。
祖母から、放っておかれているわけではなく、よく東京に行って理緒にはいろいろなところに連れて行ってもらっていると言い、吟蔵は自分が勘違いしていたことを知ります。
しかし、なかなか帰らない理緒を心配し探しに行く吟蔵。道から外れ、山の中で泣いている理緒をみつけ、歩けなくなった理緒を背負って連れ帰るのでした。
吟蔵の友人から、吟蔵には「未来の嫁」がいると聞いた理緒は、心穏やかではありません。しかしそれは、吟蔵と幼馴染である万里香の両親が勝手に言っているだけだと知ります。万里香のの家も店を経営していて、将来的に合併したいと思っている双方の親から出た許嫁の話だったのです。
まるで運命のような吟蔵と万里香の話にしり込みしてしまう理緒でしたが、自分の運命は自分で切り開こうと前を向く決意をするのでした。
感想
運命の恋に憧れる理緒の前に現れた吟蔵。東京では、青女の制服を着ているということだけで男子の目を奪っていましたが、運命の相手と恋に落ちることに憧れてきた理緒にとって、吟蔵はまさに運命の相手なのでしょうね、
万里香という幼馴染も気さくな子で仲良くなり、万里香もまた、親に決められた相手ではなく、本物の恋をしたいと思っている様子です。
理緒の祖母の面倒をよく見てくれているという吟蔵、とても心の優しい子なのですね。思春期の男の子らしいぶっきらぼうさはありますけど、そういうギャップがまた理緒にはたまらないのかもしれませんよね。
理緒の夏休みは始まったばかりです。思い出に残る、素敵な夏休みになるといいですね。
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