音楽は才能だけで決まるのでしょうか?それは1つが真実でありもう一つは真実ではないでしょう。才能だけで努力する事がなければ才能は沈んでしまいます。
そして風夏も才能溢れるボーカルの力だけでなくバンドとしての成長が各自の才能を呼び起こします。そして恋模様も新しい展開へと向かいます。
「風夏」4巻のあらすじ
風夏の言い出した学園祭ライブは優と小雪のSNS騒動で違った意味で注目と観客を集めました。そしてその事に責任を感じるように小雪は優の初ライブに来ていました。そしてもう一人全米№1シンガーシェリー・ホーネットが偶然にもいました。
そしてライブは勿論歓迎ムードではなく優への憎しみにより殺伐とした雰囲気の中始まろうとしていました。そして暴徒化とした観客が優へビンを投げつけました。それが優のベースに当たり演奏が出来なくなりますが優の姉響がその観客へ怒りをぶつけます。
その時小雪が名乗り出て更にライブは混乱します。そしてこのままライブが中止かと思われた時に照明が落ち場内が暗くなりました。明かりがつくと風夏達メンバーが立っていました。波乱を含んだ初ライブが始まろうとしています。
バンドと恋の行方は?
ネタバレです。優と小雪のSNSは思わぬ方向へと展開して初ライブは殺伐とした雰囲気で始まりました。しかし風夏の圧倒的なボーカルとメンバーのテクニックに会場は落着きを取り戻していました。
そしてここでハプニングが起きます。風夏が小雪をステージへと誘います。これに小雪はボーカリストだけでなく優への思いでも負けたくないと無茶を承知で舞台へと昇ります。二人の歌声は全てを超越した感動の歌声でした。
そして観客から優へ小雪への返事を催促する声があがりますが、優と小雪・風夏は複雑な表情を浮かべます。その時ある女生徒が優は那智先輩と三笠が好きだと間の抜けた声にその事は忘れられます。
そしてバンド名も「Fallen Moon」に決まりライブの成功の余韻に浸り優と風夏は夜道を歩いていました。その途中で優は風夏に「これからも一緒にいたい」と告白します。そして風夏も「私もずっと 優くんと一緒にいたい」と返事をします。その時小雪が現れ優に「私はニコくんが好きと」と告白します。
振り向いてくれなくても好きでいるという小雪は「なんか ヤダ」と答え複雑な心境を告白します。3人の関係性が新しい展開を生んでいきます。
感想
今回も内容盛りだくさんの「風夏」でした。波乱のライブから2人の告白に優は戸惑いながらもどちらも受け止めようとするのですが、風夏の態度に不安を覚え追いかけ抱きしめます。感情の描き方が上手く展開的にそれは早いのではと思える場合でもすんなり入ってきます。
優と小雪という二人のヒロインは可愛く素直で魅力的な女性であるが故に急で意外な展開も受け入れる事が出来ます。ここまではもどかしさはあまりなく、ぐんぐんと進む話の展開に読みやすさを覚えます。またシリアスだけでなく三笠と那智先輩との関係とかコメディータッチの部分もあります。そして沙羅先輩の勘違いなど話のアクセントとしても面白く飽きさせない展開は面白いです。
しかし4巻の最後で衝撃が待っています。車にひかれ倒れている風夏の姿です。今後どのように展開するのでしょうか?気になります。
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