東京から、1年間という母の出張のために、離婚して離れて暮らしていた父の元に預けられた高校生のこむぎ。
東京では友人関係に悩んでいたこともあり、北海道という新たな地で心機一転再出発を図ります。
こむぎと、新たにできた友人、そして恋物語という青春ストーリーです。
「私のオオカミくん」1巻のあらすじ
こむぎが転入した北海道の高校。不安いっぱいで登校しましたが、こむぎを温かく迎えてくれたクラスメイトたち。隣の席になった大神は、ちょっと風変わりな男の子でした。
初対面のこむぎに「いい匂いがする」と言います。自分では気づかない匂いに敏感な大神を不思議に思うこむぎ。
まえの学校で、女子グループに仲間外れにされていたこむぎは、人気者の大神と親しくなったりしたら以前の二の舞だと思い、できるだけ遠ざかろうとします。女子から妬まれることをとても恐れていたのです。
ある日、昼寝をしている大神を見かけたこむぎですが、なんと大神には頭の上に耳が生えているではありませんか。大神の正体はオオカミだったのです。
「私のオオカミくん」1巻のネタバレ
丸山高校のアイドル大神、伏見、淡路、深山。この4人が住むあやし荘に連れてこられたこむぎ。大神はオオカミ、伏見は狐、淡路は狸、深山が猫だと説明をうけたこむぎですが、頭は混乱しています。
学校の裏山は霊性が強く、伏見はその山を取り仕切る主の息子でした。4人は娯楽のために人間に化けているだけだから心配しなくていいとこむぎに話します。
あやかしと交わした約束は絶対だと釘をさされ、口外することがないよう念を押されますが、こむぎにそんなつもりはありませんでした。
大神が狼と人間のハーフで、持て余した母親に捨てられたという事実を知らされたこむぎ。それでも人間に優しくできる大神の姿に、こむぎのなかで何かの感情が芽生えたのでした。
しかし、大神は仲間に、こむぎに近づきすぎないよう忠告を受けるのでした。
こむぎが大神達と話していることが気に入らない女子から呼び出されたこむぎ。大神達はみんなのものだと言う彼女らに、特別視せずに近付いてみればいいと言いますが、怒った女子たちはこむぎに水を浴びせようとします。
しかしそこに割って入ったのは大神。自分を信じ、やさしく守ってくれる大神に、こむぎは恋をしてしまうのでした。
感想
普通の人間の女の子と、あやかしとの恋のお話ですね。狼、狐、狸、猫という4人のあやかしたちの催眠術に唯一かからないこむぎは、4人にとってある意味特別な存在のようです。
前の学校でのトラウマを抱えながらも、大神たちと接することによって、人間の本質というものを見始めてきたこむぎは、すこしずつ強くなってきているようですね。
4人の中でいちばんの人間嫌いの伏見も、仲間を助けてくれたこむぎに、心を開きかけているようです。
最初は戸惑っていたこむぎですが、大神に恋をしたことで、人間界とあやかしの世界との恋愛は、簡単なものではないでしょうね。今後どう進展していくのか、仲間はどう見守っていくのか楽しみです。
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