双子の兄烈と哲に溺愛され、常に監視下に置かれている静に、近づいてくる男性はなかなか現れません。
兄たちと少し距離を置くためにも、他の男性に目を向けようとしていた矢先、一人の男性に声をかけられます。
その仁村は、静の母涼子を慕っているために近づいて来ていることを知らない静。仁村の起こす行動とは何なのでしょう。
「そんなんじゃねえよ」3巻のあらすじ
烈の元カノであるクラスメイトの小原が整形したことに驚く静。綺麗になった小原を見て、心穏やかでない静です。
ある日、静のクラスに現れた仁村。入学以来休学していて、復学してきたのでした。帰宅途中、男に絡まれている小原を見かけた静は、助けに行こうか迷います。そんな静に、兄たちが居なければ何もできないのかと言って、仁村は助けに行くのでした。
仁村に、人に嫌われない程度になんとなく生きているだけだと指摘された静。同じ男に絡まれている小原を、今度は助けに走るのでした。そして、自分を変えたいという静に、仁村は手を差し出すのです。
「そんなんじゃねえよ」3巻のネタバレ
ヒナを拾ったと涼子に話す仁村。そのヒナを綺麗に育てると言う仁村に、育て方次第だと言う涼子。そのヒナこそ静のこと。仁村は、静の魅力を最大限に引き出そうとしているのです。
静を連れ、外見から変えようとする仁村は、洋服や靴を買い与え、立ち振る舞いを教え、大事なのは自信とハッタリだと言います。仁村が選んだ色のネイルに、ダサイと言い切る小原。
ずっと見ていて、仁村は静が好きなわけではなく、何か理由があるのではないかと言う小原。考えてもみなかった言葉に、静は戸惑います。
しかし、自分を変えてくれると言った仁村の言葉を信じ、仁村だけは自分を見てくれてると思っていたのですが、仁村と涼子が会っている場面を見かけ、涼子さんのヒナだから拾っただけだという仁村の言葉を聞いてしまうのでした。
仁村を利用し自分を変えようとする静。美容院へ行き、自分に対して自信を持とうとする静は、周りの誰の目にも美しいオーラが出始めます。
静の初めてのキスを目撃してしまった烈と哲は、微妙に変わっていく兄妹の関係を感じてしまうのでした。
花火を見に行った帰り、思わず静を抱きしめる哲。
哲を好きな自分の気持ちを抑え、静は突き放すのでした。
烈もそんな静の気持ちには気付いていましたが、静の口から出た言葉は、哲のほうが血の繋がりのある兄だということだったのです。
感想
やっと自分を見てくれる人が現れたと思っていたのに、仁村の想う人が涼子だったことに衝撃を受ける静。
でも、それを知っても、逆手に取って利用とするしたたかさが芽生えてきたようですね。
そして、哲と血の繋がりがあると言った静。わかっていながらも、静はいつのまにか哲を好きになってしまったのですね。どうしようもない想いを抱えながら、強くなろうとする静の気持ちはいじらしいものがあります。
一方、涼子は仁村の行動をどう見ているのでしょうね。掴みどころのない、強い女性である涼子ですから、仁村によって静が変わっていくことを望んでいるのでしょうか。
そして、兄妹の血の繋がりの真実を告げられた烈と哲は、この先どうしていくのでしょう。
この記事へのコメントはありません。