マンガトレジャー

椎名桃子、１７歳高校２年生。

官能小説家の父が亡くなり、幼い弟と病気で入院中の母のため、父の死を隠し、父の代わりにゴーストライターとして生活を支えています。

男性経験のない桃子は、ひたすら妄想の中での官能の世界を書き記し、学業と両立させる毎日です。

「桃色ヘヴン！」１巻のあらすじ

父のペンネームだった「愛原ジョージ」を引き継ぎ、昼は普通の女子高生として過ごし、帰宅すると官能小説家として机に向かう桃子。小学生の弟が家事を一手に引き受け、母親が入院中ということもあり二人で生活しています。

締め切りに追われ、毎晩深夜まで書き続ける桃子。クラスメイトにはネトゲにハマっていることにして、寝不足をごまかしています。

一学年下には、人気絶頂のモデル、伊縫蘭丸がいることも知らなかった桃子。初めて蘭丸を学校で目撃した時は、あまりの美しさに言葉を失ってしまうのでした。

蘭丸は女性関係が派手で、ある日桃子は、蘭丸と英語教師がいちゃついているところに遭遇してしまいます。

慌てて逃げ出す桃子でしたが、逃げる際に生徒手帳を落としてしまい、蘭丸に拾われてしまうのでした。

「桃色ヘヴン！」１巻のネタバレ

蘭丸と英語教師の一件をネタにして小説を書いた桃子。あまりにもあからさまで、書いたのが桃子であろうことが蘭丸にはバレてしまいます。桃子の自宅に来て、ゴーストライターの件をバラすと言う蘭丸に、小学生の弟は、生活のためしかたなくやっていることだと涙を流すのでした。

その姿を見た蘭丸は、バラさない代わりに自分の奴隷となるよう桃子に言うのでした。

毎日甘い卵焼き入りのお弁当を作ってくるよう蘭丸に命令された桃子。普段女に節操のない蘭丸が、屋上で桃子のお弁当を食べる時だけは楽しそうに過ごします。桃子が処女なことを笑いつつも、とりあえずファーストキスを奪い、笑ってお弁当の礼を言うのでした。

桃子が締め切りに追われる中、体調が悪いことを言わずにいた弟が学校で倒れたと連絡が入ります。桃子自身も２日間寝ていなかったため体調は最悪でしたが、慌てて小学校へ向かおうとします。

そんな桃子の姿に、蘭丸は乗ったことのない自転車をこいで小学校へ共に向かうのでした。弟を大事にしている桃子を見た蘭丸は、ふざけながらも愛おしさを感じていくのでした。

出版社に提案された合コンに、取材を兼ねて参加した桃子。初めてのことで戸惑いながら参加しますが、アルコールで意識を失います。

ホテルに連れ込まれそうになったところに、蘭丸が駆けつけ助け出してくれたのです。ことあるごとに助けてくれる蘭丸に、桃子は少し胸がときめくのでした。

感想

学業優秀ながらも、他はごく普通の女子高生が官能小説家という面白いストーリーです。ひたすら妄想ばかりで、少しのこともネタとして取り入れていく桃子。

家族を支えるため、寝ずに小説を書き続ける桃子に、蘭丸はなにか感じるものがあったのですね。複雑な家庭環境で育った蘭丸にとって、桃子が家族へ向ける愛情が眩しかったのかもしれません。

チャラチャラしてて女とは見境なく関係を持ちたがる蘭丸。桃子にも、幾度となく迫りますが、そのたびに何かしらの邪魔が入り全て未遂で終わってます。

どこからどこまで本気なのかわからない蘭丸ですが、桃子だけは他の女との扱いが明らかに違うのも確かですよね。

そんな蘭丸に翻弄されっぱなしの桃子。ふたりの心の変化が楽しみですね。